『おちんちんの本』 その10

⑩こんなクリニックは信用できない

方針イメージ

 

 一般の総合病院では無神経に扱われ、しかも執刀医の技術レベルが低い可能性がある。包茎専門のクリニックは金儲け主義に走り、どこまで信頼できるか不明・・・。

 こうなったら、包茎で悩む人はいったいどこへ行けばいいのか。行って手術を受けてみなければわからない、では因ってしまうが、ここではさらに突っ込んで、どんなところが信用できないか、整理してみよう。

 総合病院は、前述したような理由で避けたほうがいいだろう。

 もう結婚していてオチンチンの見てくれなんて気にしない、住宅ローンの返済がたいへんだからコストが安くすめばそれでいい、という人はいいかもしれないが、若い人には薦められない。多少高くなったとしても、包茎専門の医師のほうが、それなりの気をつかったサービスと、高い技術レベルの手術が受けられるはずだ。

 では、泌尿器科、形成外科、美容外科などの診療科目を掲げている包茎専門のクリニックでは、どんなところが信頼できるのだろうか。

 原則的に、フランチャイズなどで全国チェーン展開をしているクリニックも避けるべきだろう。その理由もすでに書いたとおりだ。たとえ有名な医師が代表として名前を出していたとしても、その技術レベルを一人ひとりの現場の医師がもっているとは限らない。そのうえクリニックというより企業的な考え方が強いからだ。

 それから余りにも派手な広告展開をしているクリニックも避けたほうがいい。包茎コンプレックスをかきたてておいて、

「手術は10分で終わります。傷痕は残りません」

 などといい切っているところは絶対に信頼できない。100パーセントのレベルでそんなことができるわけがないのだから、断言しているということは、たとえ広告とはいえ科学者がとる態度とはいえない。

 そもそも手術をすれば、皮膚を切って縫うわけだから、必ず傷は残るのである。そんなことはどんなに程度の低い医師でも知っているし、その傷をどれだけ目立たなくするかというところに、技術の高い低いが現れるのだ。だから「傷痕は残りません」といったとしたら、それは明らかなウソである。

 逆にこの傷の問題は医師の資質を見極める試金石となる。傷はどうですかと質問してみればいいのである。もしこのとき、傷は残りませんとか、傷はきれいですというような対応をしたら、その医師は要注意である。

「あなたの包茎はこういう状態だから、手術の方法としてはAという方法とBという方法が可能です。Aでやればコストは若干かかりますが、傷痕はこの程度まで目立たなくなります。Bならば安くすむが、このくらいの傷痕が残ります」

 と、理路整然と説明してくれる医師ならば信頼できる。突っこんだ質問に対して曖昧な返答しかないような医師は、敬遠したほうがいいということだ。

 また、担当医に卒業後何年の経験があるかを確認することも大切である。大事なオチンチンが若い医師の勉強台にされたらたまらない。

 それからコラーゲン注入などによるオチンチンの増大法に力を入れているところも避けたほうがいい。これについては別の章で詳しく触れるが、現在の医学段階ではまったく信用できないし、そんな治療(?)を行っている医師も信頼できない。

 技術革新とかハイテク手術とか、やたらと内容不明の広告を出すところも信用できない。そもそもオチンチンの範囲のことで、そうそう手術のブレークスルーなんていう夢みたいなことはありえない。新しさを装ってみてもしょせんお里が知れている。

 クリニックの医師名をはっきりといわないところもダメ。アルバイトの医師が多く、手術の日によってどんどん変わってしまうので、担当医をはっきりといえないのである。手術はクリニックのイメージや規模ではなく、医師によって決まるということを肝にめいじておくべきだ。

 年中無休や、やたらと診療時間が長いところもダメである。一人の医師の仕事量には限界がある。どんな仕事でも同じだが、長時間にわたって休みなく、いい仕事を維持するのは不可能なことだ。結局、このようなクリニックもアルバイトの医師を多く用い、とにかく数をこなすことを最大の目標にしている。

 逆にきちんと休日があり、リーズナブルな診療時間を設定しているところが、信用できるということになる。

 値段の差をどうみるかということも問題である。手術料の高いクリニックは、

「安い手術はそれなりの結果しか出ませんよ」

 といった表現で説得しようとするが、ただ高いからうまいとはいえないし、安いから下手ともいえない。広告量や経営姿勢によって値段が変わる以上、値段によって技術的な結論を出すことはできない。

 ここ1~2年で、包茎クリニックは急増しているが、新しいところも避けたほうがいいだろう。確実に経験は少ないわけだから、高いレベルの技術を要求することはできない。最低でも三年以上の開業経験をもっているところを選ぶべきだろう。